コロナ時代の日伯交流のカタチ(その1)
要旨
ブラジルで猛威をふるうCOVID-19。ボルソナロ大統領は自主隔離後PCR陰性となり回復をアピールしていますが、ブラジル全土でのコロナの勢いは止まらぬ様子。そして日本でも再び勢いを増しています。ブラジルと日本を結ぶ国際線が止まり、経済、文化、そして「ヒト」の交流が大きな影響を受けています。そんな中、COVID-19の今後を見極めつつ、日伯交流の新しいカタチを一緒に考えてゆきませんか?
主催 日伯かけ橋の会&京都大学環境災害研究会
日時 2020年8月8日(土曜日) 9:30−13:00
プログラム
- 9:30−9:40 日伯フォーラム・環境災害研究会の紹介
- 山敷庸亮 京都大学大学院総合生存学館教授
- 9:40−10:20 「在日ブラジル人の知られざる感染症対策・シャーガス病からCOVID-19まで」
- 三浦左千夫(長崎大学客員教授 NPO法人MAIKEN理事長)
- 10:30−11:00
- 神戸 保(ブラジル日本交流協会会長)TBD
- 11:10−11:40 「極貧困地域におけるCOVID-19防疫の課題」
- シュック・ペルナウ・アレシャンドラ(京都コンピュータ学院講師)
- 11:50−12:50ディスカッション (コーディネーター 山敷庸亮)
- ディスカッサント
- 水本憲治 (京都大学大学院総合生存学館特定助教)
- 藤村哲(体験創庫かけはし代表・日伯かけ橋の会共同代表)
- 12:50−13:00 まとめ・閉会挨拶
- 萩原八郎(四国大学 教授・日伯かけ橋の会共同代表)
■申込方法:お申し込みは、メイルのタイトルに「第23回ヴァーチャル 日伯フォーラム」、本文に「お名前」「所属」「ご自身とブラジルとの関わり(あれば)」を記載の上、envhazards at gsais.kyoto-u.ac.jp あてに送付してください。Zoomアドレスをお送りします。
■参加無料 ■定員:100名(先着)
講師紹介
- 三浦左千夫(長崎大学客員教授 NPO法人MAIKEN理事長)
1945年東京で生まれ。1968年3月北里大学医療衛生学部卒業。同6月OTCA(JICA)専門家派遣によりブラジル連邦共和国、国立ペルナンブコ大学医学部付属熱帯医学研究所再建指導のため赴任。1971年4月より慶應義塾大学医学部熱帯医学寄生虫学教室助教を経て、2011年日本赤十字中央血液研究所特別研究員(献血時のシャーガス病検査を提唱)、2017年長崎大学客員教授として在日ラテンアメリカ人のシャーガス病疫学調査研に従事、NPO活動では健康面での生活支援、新型コロナ感染症拡大防止対策での、在日外国人に対する精神衛生面での支援を鋭意検討中である。
- 神戸 保(ブラジル日本交流協会会長)
1964年東京オリンピックの年に愛知県で生まれる。南山大学イスパニア語学科4年時(1986年)に日本ブラジル青少年交流協会第6期生としてリオデジャネイロの南米安田保険にて研修。88年同協会サンパウロ事務局員として渡伯、移住。銀行、商社、広告代理店などでサラリーマンをするかたわら、大学で広告・マーケティングを学ぶ。98年独立、以後ポルトガル語・日本語通訳・翻訳業。88年の移住から交流協会の運営に携わり、2017年に会長。ブラジルと日本のOBGとともにブラジル研修留学制度を運営している。
- シュック・ペルナウ・アレシャンドラ(京都コンピュータ学院講師)
シュック・ペルナウ・アレシャンドラ(Alexandra Schuch Pernau)は1987年にブラジル南部のポルト・アレグレ(Porto Alegre)に生まれ、幼いころから芸術に興味を持ち、10歳で自身初めての絵画アトリエに通う。2014にリオ・グランジ・ド・スール連邦大学(Federal University of Rio Grande do Sul)でビジュアルアートの学位を取得。数年間イラストレーションやアニメーションスタジオで就業した後、2016年に来日。2020に、京都精華大学芸術学科映像専攻で修士課程を卒業。現在は京都コンピュータ学院でアートを教えている。
ディスカッサント
- 水本憲治(京都大学大学院総合生存学館特定助教)
京都大学医学部卒。長崎大学大学院医歯薬学総合研究科博士後期課程修了(医学博士)。東京大学総合文化研究科特任准教授、ジョージア州立大学公衆衛生大学院 臨床助教授などを経て現職。専門は感染症。我が国のSARSやCOVID-19の感染症の第一人者。厚労省COVID-19クラスター対策班にて活躍。
- 藤村哲(体験創庫かけはし代表/日本ブラジルかけ橋の会共同代表)
東京都生まれ。2002年慶応義塾大学法学部政治学科卒。(社)日本ブラジル交流協会1999年研修生(日伯19期)として留学研修。NPO法人自然体験活動推進協議会勤務後、信州松本で「体験創庫かけはし」を立ち上げ、自然体験や野外活動・環境教育・農業の分野を中心に各種事業の企画運営、またグリーンツーリズムやエコツーリズムといった事業のコーディネートや、地域活性化などの事業請負を手がけ、「いつでもどこでも誰でも手軽に」体験活動ができる仕組みを、日本全体の「かけはし」となって構築する事を目指す。ブラジル関連事業では「マルチカルチャーキャンプ」として日本にあるブラジル人学校と日本の子ども達の交流キャンプを2012年から現在まで継続している。
- 萩原八郎(四国大学教授/日本ブラジルかけ橋の会共同代表)
東京都生まれ。早稲田大学教育学部卒。日伯7期生としてサンパウロ大 学で研修。立正大学大学院文学研究科認定退学。外務省在ブラジル 日本大使館専門調査員などを経て、現職。専門は都市地理学とラテン アメリカ地域研究。著書に「ブラジルの都市問題—貧困と格差を超えて」 (編)などがある。
コーディネーター
- 山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館教授/日本ブラジルかけ橋の会副代表(フォーラム担当)
京都大学工学部卒、京都大学博士(工学)。日本ブラジル交流協会を通じてサンパウロ大学で研修(1991)、その後サンパウロ大学工科大学院にて修士号を取得(1994)。東京大学理学部講師(非常勤)、日本大学理工学部講師・准教授、京都大学防災研究所准教授などを経て現職。サンパウロ大学客員教授(2010)。ブラジルの洪水・土砂災害に関する研究調査、福島第一原発事故の影響を受けた河川調査などを行う。2018年3月、ブラジリアで開催の「世界水フォーラム」に参加。現在は京都大学でブラジル人留学生たちとの共同研究に励む。
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日本ブラジルかけ橋の会は、ブラジルで留学研修したOB・OGを中心とする任意団体です。
日伯フォーラムは、ブラジルの最新事情を様々な分野で活躍する人々から学び、日伯関係を考える場です。2011年2月からこれまで、以下のようなテーマで開催してきました。
第1回「気候・社会変動とブラジル ~ブラジルの気象水象災害と社会経済発展状況~」
第2回「東日本大震災とブラジル ~震災後の日伯交流を考える~」
第3回「ニッポンのKOBAN、ラテンアメリカへ ~ブラジルの治安と日本の貢献~」
第4回「リオ+20 地球サミットを迎えて ~「国連持続可能な開発会議」の見方~」
第5回「日本とブラジルの姉妹都市交流を考えるin名取」
第6回「日本とブラジルをつなぐ人材育成」
第7回「アマゾンの大洪水とアグロフォレストリー」
第8回「ブラジルの人生哲学『ジェイチーニョ』の秘密」
第9回「言葉・文化・音楽と日伯交流」
第10回「多文化共生と日伯交流」
第11回「日伯交流120周年記念日伯フォーラム グローバル人材の育成と国際交流」
第12回「リオオリンピック前年に四国でスポーツを語る」
第13回「ニュースの見方タテヨコナナメ」
第14回「日本におけるブラジル人の教育と未来」
第15回「リオデジャネイロの魅力と可能性を語る」
第16回「RIOからTOKYOへ ―スポーツを通じた日伯交流の可能性―」
第17回「日伯かけ橋の会の今後の展望を考える」
第18回「ブラジルの都市・環境災害とその解決方法について」
第19回「ブラジル移民110周年記念・これからの日伯交流を語る」
第20回「ブラジルへの支援 過去・現在・未来」
第21回「姉妹都市交流 今・昔」
第22回「アマゾンと都市」
第23回「アマゾンの森と先住民族のいま・未来&グアララペスのお話 vol.2」