主催:京都大学大学院総合生存学館 環境災害研究会
共催:日本ブラジルかけ橋の会
日時:2017年10月28日(土曜日)13:30ー17:00
会場:京都大学東一条館 大講義室201
京都市左京区吉田中阿達町1 京都大学 大学院 総合生存学館(思修館)
https://www.gsais.kyoto-u.ac.jp/access
定員:50名
開催趣旨:
世界で最も環境に配慮した国といわれるブラジルですが、そこは文明の発達とそれにともなう都市公害と、都市からの排水・廃棄物と周辺環境との絶え間なるせめぎ合いの場所でもあります。加えて、1980年代から急激に始まったアマゾン流域の開発と生態系保全など、地球規模と言える様々な環境問題を抱えています。また2015年に鉱山排水を蓄えたマリアナのBento Rodrigues 貯水池が決壊し、Doce川に濁水とともに汚染物質が流れ出て、17 日後には大西洋に達する事故がありました。
しかしながらブラジルは、1990年に国連環境計画賞を受賞した環境都市クリチーバを有し、バイオエタノールを導入し、様々な面で世界の環境問題解決の先駆的役割を果たしています。
今回のフォーラムでは、ブラジルの都市環境問題とその解決策、ミナスジェライス州の特定開発現場における環境保全の課題について、そしてマリアナダム決壊事故について報告し、ブラジルの環境災害とその地球規模の解決策について議論します。また、世界共通の環境災害についての、カリフォルニア大学の研究者からの報告も交えて、地球規模で増加する環境災害についても考えてゆきたいと思います。
プログラム
13:30-13:40
開会挨拶 (京大・日伯かけはしの会)
13:40-14:20
講演1:「ブラジルの都市問題論への貢献:日本近代都市計画史観からの都市と環境保全について」
講師:アンドレア百合フロレス漆間 (Andrea Flores Urushima)
京都大学東南アジア地域研究研究所 ・特定助教
14:20-15:00
講演2:「ミナスジェライス州の特定開発現場における環境保全の課題」
講師:小野奈々 滋賀県立大学環境科学部助教
15:10-15:50
公演3:「水資源に関わる各大陸での環境災害と、その共通性」
講師:ダニエル・ノーバー カリフォルニア大学マーセッド校研究員
15:50-16:50
パネルディスカッション
司会および環境災害報告
山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館教授)
「ブラジル・マリアナにおけるBento Rodrigues 貯水池決壊事故について」
パネラー:
上記講演者に加えて
萩原八郎(日本ブラジルかけ橋の会代表/四国大学教授)
泉 拓良(京都大学大学院総合生存学館特任教授)
16:50
閉会挨拶
申し込み
環境災害研究会 あてに「ブラジル環境会議」と題してメイルください。