【開催趣旨】
アマゾンの熱帯雨林の保全が、かつてない厳しい状況になっております。また、熱帯雨林に価値を見出さない今のブラジルが熱帯雨林の消失を見過ごしているという指摘があります。そのような中、アマゾンと共存する農業形態を実践し、利益を上げてゆこう、という計画があります。皆でその可能性を探り、次世代の子ども達が持続可能に生きるための施策を議論したいと思います。また、ブラジルには、リオデジャネイロ・サンパウロを中心とした都市文化があります。これらと対比しながら、ブラジルの今と未来を学んでゆきたいと思います。
主催:日本ブラジルかけ橋の会
協力:京都大学大学院総合生存学館 環境災害研究会
日時:2019年12月21日(土曜日)13:30ー17:00
会場:京都大学東一条館 大講義室201
京都市左京区吉田中阿達町1 京都大学 大学院 総合生存学館(思修館)
定員:50名
プログラム
13:30-13:40
開会挨拶 (日伯かけはしの会・京大思修館環境災害研究会)
13:40-14:30
講演1:「アマゾンの今とアグロフォレストリー」
講師:武田真由子(MayukoTaketa Carneiro)
AmamosAmazon株式会社代表取締役
特定非営利活動法人クルミン・ジャポンプロジェクト·マネジャー
東京大学大学院新領域博士課程
14:40-15:20
講演2:「ブラジルの都市文化 リオデジャネイロ」
講師:ジョアン・パスタナ(JoãoLuizPastana)
京都大学大学院総合生存学館研究生
リオデジャネイロ連邦大学卒業・国費留学生
15:30-16:50
パネルディスカッション
司会
山敷庸亮(京都大学大学院総合生存学館教授)
パネラー 上記講演者に加えて
萩原八郎(日本ブラジルかけ橋の会代表/四国大学教授)
アンドレア・漆間(京都大学森里海連環学教育研究ユニット
東南アジア研特任助教)
能城賢司(能城国際行政書士事務所長)
16:50
閉会挨拶
(AmamosAmazon株式会社/代表取締役 東京大学大学院博士課程)
愛知県出身。ICU卒業後民間企業で働いたのち、アジア·アフリカ地域における開発プロジェクトに従事する。2011年にたまたま訪れたブラジルに惚れ込み、アマゾンにおけるアグロフォレストリープロジェクトに参画し始め、2017年から年の1/3近くをアマゾンで過ごす。アグロフォレストリーに関する実証経済研究も行っており、”NGOー企業活動ーアカデミア” と日本とアマゾンをつなぐサステイナブル·ビジネスの構築を目指している。
ジョアン・ぺスタナ(João Luiz Pestana)
(京都大学大学院総合生存学館研究生)
リオデジャネイロ州カンポグランデ出身。リオデジャネイロ連邦大学建築都市計画科(FAU)にて都市計画と建築学を学ぶ。在学中に博物館、教会など歴史的建造物の復元会社でインターンをやりながら、卒業建築作品にはモダンな複合データセンターとスタートアップインキュベーターセンターの設計を行う。国費留学生として、来年度から総合生存学館博士課程
能城賢司(KenjiNogi)
(能城国際行政書士事務所長・格闘作家)
19歳で行政書士試験合格。33歳で当時、世界最大手の語学教室の社長室に就任し、「異文化交流」を軸に企画や法務を担当。2009年に、極真空手の大山倍達の直弟子岸信行を題材に不動武のペンネームで出版、好評を博す。現在は能城国際行政書士事務所を設立、入管法改正後の「国内の国際社会」を研究中。我が国における外国人労働者、海外における日本人に長年にわたって関わっている。
萩原八郎 (HachiroHagiwara)
(日本ブラジルかけ橋の会共同代表/四国大学経営情報学部教授)
東京都出身。早稲田大学教育学部卒。日伯7期生としてサンパウロ大学で研修。立正大学大学院文学研究科認定退学。外務省在ブラジル日本大使館専門調査員などを経て、現職。専門は都市地理学とラテンアメリカ地域研究。著書に「ブラジルの都市問題—貧困と格差を超えて」(編)などがある。
アンドレア百合フロレス漆間(Andrea Flores Urushima)
(京都大学森里海連環学研究ユニット東南アジア地域研究研究所 特定助教)
ブラジル・サンパウロ出身。サンパウロ大学建築学部卒。京都大学大学院人間環境学研究科博士後期課程修了(2008) 博士(人間環境学)。ブラジル・日本の都市計画と、人間・環境問題について様々な先進的な研究を行う。日本とブラジルの都市問題比較研究会を京都とサンパウロで開催し、両国での研究交流を推進する。
山敷庸亮(Yosuke Alexandre Yamashiki)
(京都大学大学院総合生存学館 教授 副学館長)
滋賀県大津市出身。日伯11期生としてサンパウロ大学で研修。
京都大学工学部、サンパウロ大学修士課程、京都大学大学院工学研究科博士後期課程修了・博士(工学)。NGO, UNEP-IETC,日本大学准教授、京都大学防災研究所准教授、サンパウロ大学客員教授などを経て現職。UNEP勤務時代より、ラ・プラタ川流域のネットワーク構築を主体的に行なっていたが、原発事故をきっかけに福島周辺の河川調査などを経て、現在宇宙に関する研究も行っている。