- プロフィール
大学卒業後民間企業で働いたのち、主にアジア·アフリカ地域における開発プロジェクトに従事する中で社会·経済·環境が両立する仕組みへの関心を高める。2011年にたまたま訪れたブラジルに惚れ込み、アマゾンにおけるアグロフォレストリープロジェクトに参画し始め、2017年からの2年はブラジルに暮らし、年の1/3近くをアマゾンで過ごす。東京大学大学院においてアグロフォレストリーに関する実証経済研究も行っており、”NGOー企業活動ーアカデミア”とそれぞれ異なる強みを持った三役をこなしながら、日本とアマゾンをつなぐサステイナブル·ビジネスの構築を目指している。
- メッセージ
”アマゾンと日本をつなぎ、森も人も元気にする循環を生みたい!”と設立したAmamos Amazon株式会社。ご存知の通り、”Amamos”は”We love “を意味します。
元々自然好きな私は仕事やプライベートで世界50カ国以上を訪れましたが、最も惚れこんだのが、ブラジルであり、アマゾンでした。リオやサンパウロの人々からは「何もないよ」と言われるアマゾン。そこに暮らす人たちは「人生に必要なものが、ここには全てある。」と言います。
彼らは「森の番人」でもあります。アマゾン地域の大規模森林破壊の主な原因は大規模伐採(違法を含む)、牧場開発、大規模農場開発等ですが、加速される一因は、「森の番人」であった農民達の現金収入を求めた人口流出です。広大なアマゾンでは法により伐採規制の実効性は必ずしも期待できず、「森の番人」が不在となった離農地は、木材伐採業者や牧場開発者に転売されるなど、森林破壊への脆弱性が高まります。「町にいると、すぐに森や川に帰りたくなる」「ずっと愛する土地で、好きな農業をして生きていきたい」という農家達。彼らが環境に優しい農業で、十分に暮らしていけるだけの収入を手にすることが、アマゾンの自然を担保します。セミナーでは、それを実現するために取り組んでいるアグロフォレストリー普及や野生種カカオ高付加価値化等についてお話させていただきます。
携帯電話の電波も入らず、農家さんを訪問するにも、道路もないためボートで何時間もかけて川を移動しなければなりません。これまでアジア·アフリカ等様々な国の遠隔地で仕事をしてきましたが、これほどインフラが未発達で難しい場所は初めてでした。「なぜこんな大変な場所で活動するのだろう?」と何度も自問を繰り返しましが、いつも行き着く答えは「アマゾンが好きだから」でした。
“ Wild” には、2つの意味があります。
「野生」=動植物が自然の中に育つこと。
「野性」=自然のままの性質、本能的な性質。
アマゾンでは、この2つを心身で感じることが出来ます。
地球に存在する最も豊かな生態系あるアマゾンの「野生」を味わうことを通じて、現代の私たちが見失いがちな「野性」を取り戻す体験を届けることは、Amamos Amazon株式会社のミッションの一つでもあります。
人類が直面する喫緊の問題である気候変動においても、アマゾン保全は大きな鍵を握ります。
地球と人類の関わりや一個人としての生き方。
アマゾンには、多くのヒントが潜んでいると考えています。
ぜひ一緒に考えてみましょう。