【開催趣旨】
ブラジルで猛威をふるうCOVID-19。世界的な生物多様性の宝庫であるアマゾンはいまどうなっているのでしょうか?近年、大規模な森林火災によるアマゾン熱帯雨林の消失がクローズアップされ、コロナによる先住民コミュニティーへの影響などが懸念されています。さらに、ブラジル北部を支える観光業はどうでしょうか?今回は、日本にいながらアマゾンツアーに参加できる新しいオンライン観光の状況、またフィールドミュージアム構想でアマゾンの生態系保全 について紹介します。
【プログラム】
10:00−10:10 日伯フォーラム・環境災害研究会の紹介
10:10−10:50 「コロナ禍で見えた新しい可能性:オンライン・アクティビティー」
島 準(ATSツール社長)
11:00‐11:40 「フィールドミュージアム”構想によるアマゾンの生物多様性保全」
湯本貴和(京都大学霊長類研究所教授/所長、日本生態学会会長)
11:50‐12:50 ディスカッション
コーディネーター 山敷庸亮 (京都大学大学院総合生存学館教授)
ディスカッサント 渡辺満 (日伯かけ橋の会副代表)
シュック・ペルナウ・アレシャンドラ(Alexandra Schuch Pernau )
(京都コンピュータ学院講師 )
12:50‐13:00 まとめ・閉会挨拶
萩原八郎(四国大学 教授・日伯かけ橋の会共同代表)
申込方法:お申し込みは、メイルのタイトルに「第25回ヴァーチャル 日伯フォーラム」、
本文に「お名前」「所属」「ご自身とブラジルとの関わり(あれば)」を記載の上、
envhazards <at> gsais.kyoto-u.ac.jp あてに送付してください。Zoomアドレスをお送りします。
( <at> を@ に置き換えてください)
講師紹介
島準 (Jun Shima)
(ATSツール社長 )
1968年東京都生まれ、東京外国語大学ポルトガル語学科卒業。在学中に日本ブラジル交流協会10期生としてマナウス、アマゾントラベルサービス社で研修。卒業後、同協会事務局員兼JICA開発青年としてサンパウロに4年滞在。任期終了後永住権取得、ブラジル移住。ベレン、アマゾントラベルサービス社入社。その後2年間のJICAベレン支所勤務を経て2003年よりマナウス・ATSツール副社長、2007年社長就任、現在に至る。コロナ禍で瀕死の旅行業界でオンラインツアーでの旅行体験を商材として生き残りを図る。
湯本貴和(Takakazu Yumoto)
(京都大学霊長類研究所教授/所長、日本生態学会会長)
1959年徳島県生まれ。1982年京都大学理学部卒、1987年京都大学大学院理学研究科博士後期課程修了(理学博士)。神戸大学理学部助手・講師、京都大学生態学研究センター助教授、総合地球環境学研究所教授を経て、2012年から京都大学霊長類研究所教授、2016年から同所長。博士課程からアフリカ、東南アジア、南米の熱帯雨林で植物と動物の共生関係の研究をおこなっている。南米では1993年にコロンビア・マカレナ国立公園でウーリーモンキー、ホエザル、ホウカンチョウによる種子散布の研究をおこなう。ブラジルでは2011年からアマゾナス州マナウスの国立アマゾン研究所と共同で地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)「“フィールドミュージアム”構想によるアマゾンの生物多様性保全」に参画している。
渡辺満 (Mitsuru Watanabe)
(日本ブラジルかけ橋の会副代表 )
1966年新潟県小千谷市生まれ。静岡大学農学部卒。1989年から約1年間、日本ブラジル交流協会9期生としてベレンで研修。JICA青年海外協力隊(タンザニア)、日本ブラジル交流協会事務局長代理などを経て1998年7月から02年9月にかけてJICA専門家としてブラジル環境再生可能天然資源院(IBAMA)に勤務。ブラジル・アマゾン地域で行われたJICA「アマパ州氾濫原における森林資源の持続的利用計画」に08年2月から09年5月までチーフアドバイザー。帰国後から現在に至るまで、小千谷新聞社記者。
シュック・ペルナウ・アレシャンドラ
(Alexandra Schuch Pernau )
(京都コンピュータ学院講師 )
シュック・ペルナウ・アレシャンドラ(Alexandra Schuch Pernau)は1987年にブラジル南部のポルト・アレグレ(Porto Alegre)に生まれ、幼いころから芸術に興味を持ち、10歳で自身初めての絵画アトリエに通う。2014にリオ・グランジ・ド・スール連邦大学(Federal University of Rio Grande do Sul)でビジュアルアートの学位を取得。数年間イラストレーションやアニメーションスタジオで就業した後、2016年に来日。2020に、京都精華大学芸術学科映像専攻で修士課程を卒業。現在は京都コンピュータ学院でアートを教えている。
山敷庸亮(Yosuke Alexandre Yamashiki)
(京都大学大学院総合生存学館教授かけ橋の会副代表(フォーラム担当) )
京都大学工学部卒、京都大学博士(工学)。日本ブラジル交流協会を通じてサンパウロ大学で研修(1991)、その後サンパウロ大学工科大学院にて修士号を取得(1994)。東京大学理学部講師(非常勤)、日本大学理工学部講師・准教授、京都大学防災研究所准教授などを経て現職。サンパウロ大学客員教授(2010)。ブラジルの洪水・土砂災害に関する研究調査、福島第一原発事故の影響を受けた河川調査などを行う。2018年3月、ブラジリアで開催の「世界水フォーラム」に参加。現在は京都大学でブラジル人留学生たちとの共同研究に励む。
日本ブラジルかけ橋の会は、ブラジルで留学研修したOB・OGを中心とする
任意団体です。
日伯フォーラムは、ブラジルの最新事情を様々な分野で活躍する人々から学び、日伯関係を考える場です。
2011年2月からこれまで、以下のようなテーマで開催してきました。
第1回 「気候・社会変動とブラジル ~ブラジルの気象水象災害と社会経済発展状況~」
第2回 「東日本大震災とブラジル ~震災後の日伯交流を考える~」
第3回 「ニッポンのKOBAN、ラテンアメリカへ ~ブラジルの治安と日本の貢献~」
第4回 「リオ+20 地球サミットを迎えて ~「国連持続可能な開発会議」の見方~」
第5回 「日本とブラジルの姉妹都市交流を考えるin名取」
第6回 「日本とブラジルをつなぐ人材育成」
第7回 「アマゾンの大洪水とアグロフォレストリー」
第8回 「ブラジルの人生哲学『ジェイチーニョ』の秘密」
第9回 「言葉・文化・音楽と日伯交流」
第10回 「多文化共生と日伯交流」
第11回 「日伯交流120周年記念日伯フォーラム グローバル人材の育成と国際交流」
第12回 「リオオリンピック前年に四国でスポーツを語る」
第13回 「ニュースの見方タテヨコナナメ」
第14回 「日本におけるブラジル人の教育と未来」
第15回 「リオデジャネイロの魅力と可能性を語る」
第16回 「RIOからTOKYOへ ―スポーツを通じた日伯交流の可能性―」
第17回 「日伯かけ橋の会の今後の展望を考える」
第18回 「ブラジルの都市・環境災害とその解決方法について」
第19回 「ブラジル移民110周年記念・これからの日伯交流を語る」
第20回 「ブラジルへの支援 過去・現在・未来」
第21回 「姉妹都市交流 今・昔」
第22回 「アマゾンと都市」
第23回 「アマゾンの森と先住民族のいま・未来&グアララペスのお話 vol.2」
第24回 「コロナ時代の日伯交流のカタチ(その1) 」